組織や細胞を顕微鏡で観察する

病理検査というのは、異常のみられる臓器の一部を採取したり、切除したものから標本を作成して、顕微鏡で観察して、いろいろな診断を行うことをいうそうです。標本は専門の技師が作成するそうですが、診断は病理医が行うそうです。標本の作製方法として、一般的には検体をホルマリンという刺激性のある液体で腐らないように処理するそうです。それからパラフィンで固めて鋭いカミソリの刃をつけた器具を使って数ミクロンという薄さに切るそうです。それをガラスに貼り付けてさまざまな色の染色液で細胞や繊維を染め分けていくそうです。これは熟練した技師が行う仕事だそうです。病理医はその出来上がった標本を顕微鏡で観察して、正常か異常か、良性か悪性か、なにに分類されるのかということを判断するそうです。これは数値で表すことができないことだそうです。また器械に判定させることもできないそうです。このことからこれを病理検査と呼ぶそうですが、その報告というのは「検査結果」と呼ばず、「病理診断」とされているそうです。通常の病気の診断というのは、患者の症状、血液検査の結果、X線検査の所見などから行うそうです。しかし、強力な薬を使うことになったり、大きな手術をおこなう必要がある場合などは診断の確定が必要とされるそうです。そんな場合は病理検査がおこなわれるそうです。その結果が治療方針の決定に関与するそうです。確認のため少量の組織をとって検査することを「生検」というそうです。手術で切り取られた臓器の一部も病理検査に回されるそうです。これは「手術検体検査」と呼ばれているそうです。この他にも少ない材料で判定できる「細胞診」、亡くなった方のご遺体を解剖して検討する「病理解剖」があるそうです。この4つがおもな病理検査となるそうです。

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