HIV抗体検査とエイズという病気について

HIVとはいわゆるエイズウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)のことで、本検査はこのウイルスに対する抗体を調べることで感染の有無を調べる検査である。 エイズウイルスは感染してから抗体が生成されるまで6~12週ほどの期間を要するという特徴があり、その為感染直後では検査を受けても検出されず、感染の判定を行うことができないのである。感染の機会があった場合には、それから3か月以上経過してから検査を受ける必要があるといえるだろう。 まず酵素免疫測定法(EIA)を用いて検査し、ここで陰性反応であった場合は感染していないと診断がなされる。ただし、このEIAは感度の高い検査のためエイズウイルスとは関係のない他の抗体に反応して陽性反応が出てしまうケースもあるようだ。陽性反応が出た場合は、そのほか必要な検査を行い感染しているか否かをより明確にしていく。 感染してから発病するまでに1年~10年、平均で5年かかるとされているのだが、医療の進歩により発病や進行をかなり抑えられるようになってきている。現在進行形で開発は続いており、今後も特効薬の開発がなされる可能性も十分に考えられる為、感染したからと言って絶望することはない。 感染後に気を付けるべきことと言えば、免疫力の低下を招かぬよう規則正しい生活・食習慣を心がけるということと、他者に感染させてしまわぬように注意するということだろう。血液や体液に触れないようにする、そのためにタオルやかみそりなどの日用品を共有しない、性交時には避妊を徹底する等の心がけが必要だ。 さて、エイズとは一体どのような病気だろうか。みなさんは、どのような病気か正しく理解しているだろうか。一般的に広まっているイメージとして「感染=死」というのを認識しているか方もまだまだ多いのではないだろうか。また、「不特定多数の人間と性交渉したことが原因」「同性愛者だから」などといった偏見だけが認識され、どういった症状があるのかを知らなかったり、自分とは無関係だと思い込んでしまったりしているかもしれない。 まずはどのような症状を引き起こすのかをご紹介したい。通常ウイルスに感染・発病すると、免疫機構が働きウイルスを排除してくれる。ところがエイズウイルスは免疫に重要な働きをするヘルパーT細胞に入り込んで増殖し、ヘルパーT細胞を破壊して免疫力を低下させてしまうのである。そのため、カビ等でも感染してしまう日和見感染や、リンパ腫や悪性新生物(がん)、脳炎や髄膜炎など命にかかわる病気を引き起こしてしまうというものだ。 しかしながら、前述でも述べたように進行や発病を抑える薬も開発され、規則正しい生活を心がけ免疫を下げない工夫を行い、適切な治療を行えば感染前と同様の生活は遅れるのだ。感染力も非常に弱い為、体液などに触れないよう心がければ感染も防ぐことが出来る。どうか正しく、エイズという病気を理解してもらいたい。そのきっかけとなれば幸いである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です