頭部CT

今回はCT検査の中でも頭部CTに特化して、その検査意義や検査の流れ等をご紹介しようと思います。まず、本検査は頭蓋内の出血が疑われる場合・頭部の外傷がある際に第一選択として用いられる検査になります。急性期の出血というのは、本検査を行った際に脳実質に対して白っぽく抽出されます。とは言っても、抽出が白っぽくないという場合もないとは言いきれず、その場合に画像診断医は正常の解剖構造のゆがみなどの間接所見から、出血を診断するという事もあります。頭痛に悩まされているという患者さんで、考えられるのは片頭痛或いはくも膜下出血。怖いのは特に後者だと言えます。ですので、頭痛の原因を探る際にはくも膜下出血がないかどうかを調べる為にも本検査を用います。脳梗塞や脳腫瘍が疑われる場合には、最近ではMRIを最初に撮影するという事が多くなりましたが、CTでも有用な情報は得られます。造影剤を使う事によって、脳血管を抽出したり、病変の性状を調べたりする事も可能です。この造影剤を使用すると、検査によって分かる事が飛躍的にふえるというメリットがある一方で、造影剤によるアレルギー等の副作用がないわけではありません。ですので、造影剤を用いての検査となる際に、造影剤を使用した際のメリットとデメリットの説明をきちんと受けてから、承諾書を提出するという医療機関が多くなってきています。検査の必要性を十分に理解し、造影剤のリスクも理解した上で造影剤使用承諾書に署名するようにします。

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