偽陽性と無症状期

偽陽性患者の確認検査としては、ウエスタンブロット法、略してWB法が行われます。WB法ではHIVの外側の膜、内部の抗原などに対する抗体を免疫電気泳動法で同時に複数検出する為、エライザ法より精度の高い検査であると言えます。この双方の検査で陽性が確認された場合、HIV感染が確定します。免疫機能の把握やエイズ発症の診断補助として定期的にCD4陽性リンパ球数の検査やHIV-RNAウイルス量を検査していきます。HIVは、感染者の血液や精液・膣分泌液などの体液、また母乳などを介して感染します。初感染した場合には、発熱・咽頭炎・リンパ節腫脹・皮疹と言った症状が現れる事がありますが、それ以降はほとんど無症状というキャリアの時期を迎えます。これを無症状期と言います。この期間は個人差が大きく自覚症状が無いという事も相まって、本人が感染を知らずに周囲の人に感染させてしまっているという危険性があります。免疫能の低下により、更に自体は悪化してしまう事もしばしば。無症状期に日和見疾患を併発してしまい、そこでようやくエイズ発症と診断されるのです。適切な時期から正しい治療を導入出来れば、免疫能を維持する事も出来て長期間エイズを発症しないキャリア期間のまま過ごす事が出来ます。HIVの感染のみでエイズを発症していない状態で治療を開始出来れば、長期間免疫機能を維持できる所まで医療技術が発展してきました。ですので、早期診断が非常に重要となってきます。HIV検査は全国の公的期間で匿名かつ無料で行われています。

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